飲み会や会食のあと、「車で来てしまったけれど、運転代行を呼ぶといくらかかるのだろう」と迷ったことはありませんか。運転代行の料金はタクシーのように全国で決まった運賃があるわけではなく、業者ごとに料金を決めて掲示する仕組みのため、同じ距離でも地域や業者によって金額が大きく変わります。
さらに、基本料金のほかに深夜料金・待機料金・迎車料金・キャンセル料金などがかかることもあり、「思っていたより高かった」というトラブルも起こりがちです。長距離を頼むときは、高速道路の料金や随伴車の戻りの距離が料金に響くこともあります。
この記事では、運転代行の料金相場を全国平均と主要都市別に整理し、5km・10km・20km・30kmの距離別の早見表、追加料金の種類、タクシーとどっちが安いかの比較、料金を安く抑えるコツまでをまとめて解説します。
- 運転代行を呼ぶ前に、だいたいの料金を知っておきたい方
- 長距離や深夜に運転代行を使う予定がある方
- 運転代行とタクシーのどちらで帰るか迷っている方
- 会食や接待のあとの移動手段を見直したい総務・秘書の方
2026年10月時点で確認できる国土交通省の資料や法律、各地のタクシー運賃の改定内容もふまえて解説するので、ぜひ最後まで参考にしてください。
運転代行とは?料金の前に知っておきたい仕組み
運転代行とは、お酒を飲んだ人などに代わって、その人の車を目的地まで運転するサービスです。料金の話に入る前に、運転代行がどんな仕組みで動いているのかを押さえておくと、料金の決まり方や追加料金が発生する理由がぐっと理解しやすくなります。
運転代行は「自動車運転代行業の業務の適正化に関する法律」にもとづく事業で、営業するには都道府県公安委員会の認定が必要です。制度の全体像は、国土交通省の「自動車運転代行業について」でも関係法令や利用者保護の取り組みが紹介されています。
運転代行の仕組み|自分の車を運転してもらい随伴車が後ろを走る
運転代行は、基本的に2人1組のスタッフと2台の車で動きます。1人は利用者の車(代行運転自動車)を運転し、もう1人は業者の車(随伴用自動車、いわゆる随伴車)を運転して後ろを付いて走ります。目的地に着いたら、利用者の車を運転したスタッフが随伴車に乗り込み、2人で営業所や次の依頼先へ戻っていきます。
- 電話やアプリで運転代行を依頼する(現在地・目的地・車種を伝える)
- スタッフ2人が随伴車で指定の場所まで迎えに来る
- 1人が利用者の車を運転し、利用者は自分の車に同乗する
- もう1人が随伴車で後ろを付いて走る
- 目的地に着いたら料金を支払い、スタッフは随伴車で帰る
法律でも、運転代行は「常態として、当該自動車に当該営業の用に供する自動車が随伴するもの」と定義されています。つまり、随伴車が付いて走るのが運転代行の基本形です。料金に2人分の人件費と随伴車の燃料費・維持費が含まれるのは、この仕組みがあるからです。
利用者の車を運転するスタッフには第二種運転免許が必要で、車の前後には「代行運転自動車標識」を表示して走ります。随伴車の車体の両側面にも、業者名や公安委員会の認定番号が表示されています。
利用者が同乗するのが前提|車だけを運ぶサービスではない
運転代行は、利用者が自分の車に乗ったまま目的地まで運んでもらうサービスです。法律の定義にも「酔客その他の当該役務の提供を受ける者を乗車させるものであること」と書かれており、車だけを目的地に届ける「回送」や「陸送」とは別物です。
そのため、たとえば「車だけ先に自宅に届けておいてほしい」「明日の朝、会社の駐車場まで車を持ってきてほしい」といった依頼は、運転代行としては受けてもらえないか、別料金の回送サービスとして扱われるのが一般的です。国土交通省の料金ガイドラインでも、回送料金は運転代行の料金とは別の附帯サービス料金として整理されています。
また、利用者が随伴車(業者の車)に乗ることは認められていません。業者の車に客を乗せて運ぶと、許可を受けずにタクシー営業をする「白タク行為」にあたるおそれがあるためです。駐車場までのほんの少しの距離でも、乗るのは必ず自分の車にしましょう。
タクシー・ハイヤーとの違い
運転代行・タクシー・ハイヤーは、どれも「人に運転してもらう」サービスですが、乗る車と料金の決まり方がまったく違います。
| 項目 | 運転代行 | タクシー | ハイヤー |
|---|---|---|---|
| 乗る車 | 自分の車 | タクシー会社の車 | ハイヤー会社の車(黒塗りの高級車が中心) |
| 料金の決まり方 | 業者ごとに設定・掲示(距離制が基本) | 地域ごとに国が公示した運賃の範囲で設定 | 時間制・貸切が中心 |
| 利用の仕方 | 電話・アプリで呼ぶ(主に夜間) | 流し・乗り場・配車アプリ | 事前予約が基本 |
| 翌日の車 | 自宅に車がある | 店や駐車場に車が残る | 車は使わない |
| 必要な許可・免許 | 公安委員会の認定・運転者は二種免許 | 国土交通大臣の許可・運転者は二種免許 | 国土交通大臣の許可・運転者は二種免許 |
運転代行の最大の特徴は、翌朝、自宅に自分の車があることです。タクシーで帰ると車は店や駐車場に残るため、翌日の駐車場代や取りに行く手間がかかります。一方、ハイヤーは予約制で時間単位の料金になり、接待や役員の送迎など「待機してもらう時間」がある移動に向いています。この違いは、後半の料金比較の章でくわしく見ていきます。
運転代行の料金相場|全国の目安と地域による差
運転代行の料金は、全国平均で基本料金1,790円(3kmまで)、以降1kmごとに252円が目安です。ただし、これはあくまで平均で、東京や大阪などの都市部では基本料金が3,000円前後と、地方の2倍近くになることもあります。
全国運転代行協会も、地域の地価や賃金などが料金差に影響しているとして、料金を一律に決めることはできないと説明しています。まずは料金の構造と、地域ごとの相場を確認しておきましょう。
基本料金(初乗り)と距離加算の目安
運転代行の料金は、多くの業者がタクシーと同じ「距離制」を採用しています。一定の距離までの基本料金(初乗り料金)と、その距離を超えたあとに一定距離ごとに加わる加算料金を組み合わせて計算する仕組みです。
| 基本料金(初乗り) | 全国平均1,790円(3kmまで) |
|---|---|
| 加算料金 | 全国平均252円(3km以降1kmごと) |
| 初乗りの距離 | 2km〜3kmが多い(業者により異なる) |
| 深夜料金 | 業者による(2割増しなど) |
| キャンセル料金 | 1,000円〜2,500円程度 |
| 料金の種類 | 距離制が基本。時間制・定額制の業者もある |
※全国平均とキャンセル料金はNAVITIMEの運転代行料金相場(NAVITIME独自調査)より。
加算料金については、国土交通省の「自動車運転代行業の利用料金等に関する実態調査」でも、地域や業者の規模にかかわらず1kmあたり200円台に設定している業者が7割近くを占め、加算の単位は1km前後が多いと報告されています。この調査は全国1,881者の回答を集計したもので、各業者が営業所に掲示している料金をもとにしています。
なお、距離制のほかに、乗車時間に応じて計算する「時間制料金」や、決まったエリアまでの料金を事前に決めておく「定額料金」を用意している業者もあります。どの料金で計算されるのかは、依頼時に必ず確認しましょう。
地域別の料金相場(札幌・仙台・東京・大阪・福岡)
主要都市の運転代行の料金相場は次のとおりです。同じ3kmまでの基本料金でも、札幌の1,500円と東京・大阪の3,000円では2倍の差があります。
| エリア | 基本料金(3kmまで) | 加算料金(3km以降1kmごと) | 深夜料金 | キャンセル料金 |
|---|---|---|---|---|
| 全国平均 | 1,790円 | 252円 | 業者による | 1,000円〜2,500円 |
| 札幌市 | 1,500円 | 300円 | 業者による | 1,000円 |
| 仙台市 | 1,800円 | 250円 | 業者による | 業者による |
| 東京都(新宿区) | 3,000円 | 450円 | 2割増し | 2,000円〜3,000円 |
| 大阪市 | 3,000円 | 350円 | 2割増し | 2,000円〜3,000円 |
| 福岡市 | 2,000円 | 250円 | 業者による | 1,000円 |
※NAVITIMEの運転代行料金相場(2026年10月時点の掲載)をもとに作成。実際の料金は業者ごとに異なります。
札幌は基本料金が安い一方で、加算料金は1kmあたり300円と全国平均より高めです。そのため、近距離なら安く済みますが、郊外まで長く走るほど他の地方都市との差は縮まります。反対に、仙台・福岡は基本料金・加算料金ともに全国平均に近い水準です。
東京と大阪は基本料金がどちらも3,000円ですが、加算料金は東京が450円、大阪が350円と100円の差があります。10km以上走ると、この差が1,000円近い開きになってきます。ほかの都市圏でも、横浜市は基本料金2,500円・加算400円、名古屋市は基本料金2,300円・加算250円と、大都市ほど高めの傾向があります。
なお、雪の多い地域では、冬の一定期間だけ料金を上げる「冬期割増」を設定している業者もあります。国の料金ガイドラインでも、雪道や凍結路での安全を確保するための冬期割増が認められています。
東京など都市部の料金が高くなる理由
東京など都市部の運転代行が高くなるのには、いくつかの理由があります。
- スタッフの人件費(時給の相場)が地方より高い
- 営業所や随伴車を置く駐車場の賃料が高い
- 渋滞や信号が多く、同じ距離でも時間がかかる
- 公共交通やタクシーが充実していて、利用件数が地方ほど多くない
- 狭い道やコインパーキングでの受け渡しに手間がかかる
とくに大きいのが人件費です。運転代行は1件の依頼に2人のスタッフが動くため、時給の差がそのまま料金に跳ね返ります。また、地方では「車がないと帰れない」ために運転代行の需要が多く、業者どうしの競争で料金が下がりやすいのに対し、東京は終電までに電車で帰る人も多く、運転代行の利用は郊外の住宅地や車通勤の人に限られがちです。
ただし、極端に安い料金には注意が必要です。国土交通省の実態調査でも、相場から著しく低い料金を設定している業者は、保険の加入など法律で決められた措置にかかるコストを確保できていないおそれがあると指摘されています。安さだけで選ばず、後半で紹介するチェックポイントもあわせて確認しましょう。
距離別の料金早見表|5km・10km・20km・30kmでいくらかかる?
ここからは、実際に運転代行を使ったときにいくらかかるのかを、距離別に試算します。基本料金+(走行距離−初乗り距離)×加算料金というシンプルな計算で、だいたいの金額はつかめます。
運転代行の料金の計算方法
距離制の運転代行の料金は、次の式でおおよそ計算できます。
| 計算式 | 基本料金+(走行距離−初乗り距離)×加算料金 |
|---|---|
| 計算例(全国平均・10km) | 1,790円+(10km−3km)×252円=3,554円 |
| 計算例(東京・10km) | 3,000円+(10km−3km)×450円=6,150円 |
| さらにかかる可能性がある料金 | 深夜料金・迎車料金・待機料金・高速道路料金など |
注意したいのは、料金のもとになる距離は「乗った地点から降りた地点までの実際の走行距離」であることです。国土交通省の料金ガイドラインでは、利用者が代行運転自動車に乗った地点から降りた地点までの、代行運転自動車または随伴車の走行距離に応じた料金とすることが定められています。地図アプリで見た直線距離ではなく、実際に走るルートの距離で計算されると考えておきましょう。
また、業者によっては料金メーターを使わず、随伴車のトリップメーターで距離を確認して料金を計算するところもあります。降りるときに距離と金額を確認し、必要なら領収書を発行してもらいましょう。国の標準約款でも、利用者が求めたときは料金の額を書いた領収証を発行することになっています。
5km・10kmの近距離で使ったときの料金
飲食店から自宅までの5km・10kmといった近距離で使ったときの料金の目安は次のとおりです(深夜料金などの追加料金を含まない試算)。
| エリア | 5km | 10km |
|---|---|---|
| 全国平均 | 約2,300円 | 約3,550円 |
| 札幌市 | 約2,100円 | 約3,600円 |
| 仙台市 | 約2,300円 | 約3,550円 |
| 東京都 | 約3,900円 | 約6,150円 |
| 大阪市 | 約3,700円 | 約5,450円 |
| 福岡市 | 約2,500円 | 約3,750円 |
※基本料金(3kmまで)+3km以降の加算料金で計算。各地の相場はNAVITIMEの掲載データをもとにしています。
5km程度の近距離なら、地方では2,000円台、都市部でも4,000円弱が目安です。10kmになると、地方は3,500円前後、東京は6,000円台まで上がります。
近距離では基本料金の比率が大きいため、基本料金が安いエリアや業者を選ぶほど割安になります。反対に、2〜3kmのごく近い距離だと、基本料金だけで済む一方、タクシーの初乗り運賃(東京なら500円)と比べると割高に感じるかもしれません。近距離で翌日に車を取りに行くのがそれほど負担でないなら、タクシーで帰る選択肢も検討の余地があります。
20km・30kmの中距離で使ったときの料金
郊外の自宅や隣の市まで帰るような20km・30kmの中距離では、加算料金が料金の大部分を占めるようになります。
| エリア | 20km | 30km |
|---|---|---|
| 全国平均 | 約6,050円 | 約8,600円 |
| 札幌市 | 約6,600円 | 約9,600円 |
| 仙台市 | 約6,050円 | 約8,550円 |
| 東京都 | 約10,650円 | 約15,150円 |
| 大阪市 | 約8,950円 | 約12,450円 |
| 福岡市 | 約6,250円 | 約8,750円 |
※基本料金(3kmまで)+3km以降の加算料金で計算。深夜料金・高速道路料金などは含みません。
20kmでは地方が6,000円台、東京は1万円を超えます。30kmになると、東京と地方の差は6,000円以上に広がります。この距離帯では、1kmあたりの加算料金の差がそのまま効いてくるため、加算料金の安い業者を選ぶことが節約のポイントです。
また、中距離では深夜の2割増しが加わると金額も大きくなります。たとえば東京で30kmを深夜に頼むと、試算で15,150円の2割増しとなり、18,000円を超える計算です。業者によっては一定距離を超えると加算料金が下がる「遠距離割引」を用意していることもあるので、依頼前に確認してみましょう。
運転代行で長距離を頼むときの料金と注意点
ゴルフ場や旅行先からの帰り、出張先での会食のあとなど、運転代行で長距離を頼みたい場面もあります。長距離の場合は、距離加算だけでなく、高速道路の料金や随伴車の戻りの距離まで含めて考える必要があります。
長距離の料金の決まり方|距離加算と事前見積もり
長距離でも、基本的な計算は近距離と同じで、基本料金に距離に応じた加算料金を足していきます。たとえば全国平均の料金(基本1,790円・加算252円)で50kmを走ると、1,790円+47km×252円で約13,600円、東京の相場(基本3,000円・加算450円)なら約24,150円になる計算です。
ただし、長距離の依頼では次のような料金の決め方をする業者も多くあります。
- 一定距離を超えた分の加算料金を下げる「遠距離割引」
- 出発地と目的地を聞いたうえで、事前に総額を見積もる
- 時間制の料金(1時間ごとの料金)に切り替える
- 長距離は対応エリア外として断る
長距離ほど、依頼する前に総額の見積もりをもらっておくことが大切です。国土交通省は業者に対して、料金表を示したうえで目的地までの概算額を口頭で伝えるよう求めています。「だいたいいくらになりますか」と遠慮せずに聞き、高速道路料金や深夜料金を含めた金額で答えてもらいましょう。
高速道路の料金は誰が払う?随伴車の分にも注意
運転代行で高速道路を使うと、高速料金は基本料金とは別に、実費で利用者が負担するのが一般的です。ここで注意したいのが、利用者の車だけでなく、後ろを付いて走る随伴車も高速道路を通ることです。
そのため業者によっては、利用者の車の分と随伴車の分の2台分の高速料金を請求されることがあります。同じ区間でも、高速料金が倍になると考えておくと安心です。
- 高速料金は料金に含まれるのか、別途実費か
- 実費の場合、随伴車の分も請求されるのか
- ETCカードは利用者の車のものを使ってよいか
- 高速道路を使う場合と使わない場合で、総額はどれくらい違うか
距離が短い区間なら、高速道路を使わずに一般道で走ってもらったほうが総額は安くなることもあります。ただし、距離制の料金では一般道で遠回りになるほど加算料金が増えるため、どちらが得かは業者に試算してもらうのが確実です。
県外や遠方では随伴車の戻りの距離が料金に響くことも
運転代行のスタッフは、目的地で利用者の車を降りたあと、随伴車で営業所まで戻らなければなりません。近距離なら戻りの手間は小さいものの、県外や遠方になると、戻りの距離と時間が業者の大きな負担になります。
この負担をまかなうため、長距離の依頼では戻りの距離を見込んだ見積もりになったり、「回送料金」や「帰庫料金」のような名目で別料金がかかったりすることがあります。とくに、目的地が業者の営業エリアから大きく外れる場合は、通常の距離制料金より高くなりやすいと考えておきましょう。
反対に、目的地の近くに営業所がある業者や、出発地と目的地の両方で営業している大きめの業者を選べば、戻りの負担が小さく、料金を抑えられる可能性があります。長距離の依頼は、出発地の近くの業者だけでなく、目的地側の業者にも問い合わせて比較するのがおすすめです。
基本料金のほかにかかる追加料金
運転代行では、走った距離に応じた料金のほかに、さまざまな追加料金がかかることがあります。国土交通省の「自動車運転代行業の料金制度に関するガイドライン」では、深夜早朝割増などの割増料金のほか、迎車料金・待ち料金・業務中待ち料金・回送料金・キャンセル料金・一時預かり料金などを「附帯サービス料金」として設定できるとしています。
| 追加料金 | かかる場面 | 目安・決まり方 |
|---|---|---|
| 深夜・早朝料金 | 深夜や早朝に利用したとき | 2割増しなど(業者による) |
| 待機料金 | 到着後に利用者の都合で待たせたとき | 一定時間無料、以降は時間に応じて加算など |
| 迎車料金 | 指定の場所まで迎えに来てもらうとき | 1回ごとの定額、または営業所から距離制で計算 |
| キャンセル料金 | 到着後や出発後に取り消したとき | 1,000円〜3,000円程度が多い |
| 経由地の料金 | 途中で立ち寄ったり、同乗者を降ろしたりするとき | 経由1か所ごとの定額や待機料金など |
これらの追加料金は、ガイドラインで電話での申し込みの際などにあらかじめ利用者にわかりやすく説明することが求められています。それぞれの中身を見ていきましょう。
深夜・早朝料金
深夜や早朝の利用には、通常料金の2割増し程度の割増料金を設定している業者があります。国の料金ガイドラインでも、スタッフの深夜の割増賃金を確保するために、深夜早朝割増を設定できるとされています。
東京や大阪、京都、埼玉などでは、2割増しを設定している業者が多い地域です。たとえば東京で10kmを深夜に頼むと、6,150円の2割増しで7,380円が目安になります。
深夜料金がかかる時間帯は業者によって違い、「22時から翌5時まで」「0時以降」などさまざまです。運転代行は夜の利用が中心なので、深夜料金があるかどうか、何時から適用されるかで総額が大きく変わります。飲み会が長引きそうなときは、深夜料金がかからない時間帯のうちに呼ぶのも節約の方法です。
待機料金
待機料金は、運転代行のスタッフが指定の場所に着いたあと、利用者の都合で待たせた時間に応じてかかる料金です。「店の会計がまだ終わっていない」「二次会に行くかどうか決まらない」といった理由で待たせると発生します。
多くの業者は、到着から5分〜10分程度は無料とし、それを超えると一定時間ごとに数百円ずつ加算する形をとっています。ガイドラインでも、待ち料金は一定時間まで無料とするものや、時間に応じて段階的に料金を設定するものが認められています。
また、運転代行の途中でコンビニに寄ったり、知人の家に立ち寄ったりして待たせると、「業務中待ち料金」がかかることもあります。呼ぶときは店を出る時間に合わせ、到着したらすぐに出発できるように準備しておくと、余計な料金を防げます。
迎車料金
迎車料金は、利用者が指定した場所まで随伴車で迎えに来てもらうときにかかる料金です。ガイドラインでは、次のいずれかの方法で計算するとされています。
- 1回ごとの定額料金(一定の距離まで無料にするものや、距離に応じて段階的に設定するものを含む)
- 営業所を出発した地点から運転代行として距離を計算する(初乗り料金が上限)
業者の営業所から近い場所で呼べば迎車料金は無料か少額で済むことが多いものの、営業所から遠い場所に呼ぶと迎車料金がかかったり、初乗り料金に近い金額が加わったりすることがあります。飲み会の場所から近い業者を選ぶことも、総額を抑えるポイントです。
キャンセル料金
キャンセル料金は、運転代行を依頼したあとに利用者の都合で取り消したときにかかる料金です。ガイドラインでは、スタッフが指定の場所に着いたあとの取り消しのほか、随伴車がすでに指定の場所に向けて出発したあとの取り消しも対象とされています。
相場は1,000円〜2,500円程度ですが、東京や大阪では2,000円〜3,000円、横浜市では3,000円〜5,000円としている業者もあります。「やっぱりタクシーで帰る」「同僚の車に乗せてもらうことになった」といった場合でも、出発後ならキャンセル料金がかかると考えておきましょう。
予定が変わりそうなときは、スタッフが出発する前にできるだけ早く連絡するのが鉄則です。また、混雑時に複数の業者へ同時に依頼して先に来たほうを使う、といった使い方は、キャンセル料金のトラブルのもとになるので避けましょう。
経由地・立ち寄りの料金
同僚を途中で降ろしてから自宅に帰る、途中でコンビニに寄るなど、目的地までの間に立ち寄りがある場合は、経由地の料金がかかることがあります。
経由地の料金は、経由1か所ごとに数百円の定額を加える業者や、立ち寄りで待った時間を待機料金として計算する業者など、扱いがさまざまです。距離制の料金なので、経由のために遠回りした分の距離も加算されます。
複数人で帰るときは、依頼の時点で経由地と最終目的地をまとめて伝えておくと、ルートと総額を事前に確認できます。途中で急に「ここにも寄ってほしい」と頼むと、追加料金がかかるうえ、後ろの随伴車とのやり取りにも手間がかかります。
運転代行とタクシーはどっちが安い?10kmの料金で比較
「運転代行とタクシーなら、どちらが安く帰れるのか」は、多くの人が気になるポイントです。結論からいうと、その日の料金だけを比べると都市部ではタクシーのほうが安いことが多い一方、翌日に車を取りに行く手間や駐車場代まで含めると、運転代行のほうが得になるケースも少なくありません。
10km利用したときの運転代行とタクシーの料金
東京23区と札幌で、10km乗ったときの料金を比べてみます(タクシーは普通車の上限運賃で距離分のみを計算。渋滞などで時間がかかると、時間距離併用運賃でさらに加算されます)。
| エリア | 運転代行(10km) | タクシー(10km) | タクシー運賃の根拠 |
|---|---|---|---|
| 東京23区 | 約6,150円 | 約4,400円 | 初乗り1.0km500円・以降232mごとに100円(2026年4月20日改定) |
| 札幌市 | 約3,600円 | 約3,900円 | 初乗り1.05km600円・以降272mごとに100円(2025年12月17日改定) |
東京のタクシー運賃は、関東運輸局の発表のとおり、2026年4月20日から特別区・武三地区(東京23区と武蔵野市・三鷹市)で改定されました。普通車の上限運賃は初乗り1.0kmで500円、以降232mごとに100円です。10kmなら距離分だけで約4,400円となり、運転代行の相場(約6,150円)より1,700円ほど安い計算です。
一方、札幌市では2025年12月17日にタクシー運賃が改定され、初乗り1.05kmで600円、以降272mごとに100円になりました。10kmで約3,900円となり、運転代行の相場(約3,600円)とほぼ同じか、運転代行のほうがやや安くなります。地方ほど運転代行の相場が安いため、その日の料金だけでも運転代行が有利になりやすいのです。
なお、深夜はどちらも割増料金がかかります。タクシーは22時から翌5時までの深夜早朝に2割増しの割増運賃がかかるのが一般的で、東京の10kmなら5,000円台が目安です。運転代行も2割増しの業者なら7,000円台です。深夜同士で比べても、東京ではタクシーのほうが安い傾向は変わりません。
翌日の駐車場代や車を取りに行く手間まで含めて比べる
タクシーで帰ると、車は飲食店の駐車場やコインパーキングに残ったままです。そのため、その日の運賃に加えて次のような費用と手間がかかります。
| 項目 | 運転代行で帰る | タクシーで帰る |
|---|---|---|
| その日の料金(東京10km) | 約6,150円 | 約4,400円 |
| 夜間の駐車場代 | かからない | コインパーキングなら数百円〜数千円 |
| 翌日に車を取りに行く交通費 | かからない | 電車・バス・タクシーの往復分 |
| 翌日の時間 | かからない | 取りに行く往復の時間 |
| 店の駐車場に置けない場合 | 問題なし | 翌朝までに移動が必要なことも |
たとえば東京で、コインパーキングの夜間最大料金が1,500円、翌日に電車とバスで取りに行く交通費が往復600円かかるとすると、タクシーでの合計は約6,500円になり、運転代行とほぼ並びます。翌朝に車で出勤する予定がある、家族が朝から車を使う、という場合は、運転代行のほうが総合的に得といえるでしょう。
反対に、店の駐車場に翌日まで無料で置かせてもらえる、翌日も同じ方面に行く予定がある、という場合は、タクシーのほうが安く済みます。「その日の料金」だけでなく「翌日の費用と時間」まで含めて比べることが、損をしない選び方です。
運転代行の料金を安く抑えるコツ
運転代行の料金は業者によって差が大きいため、ちょっとした工夫で総額を抑えることができます。ここでは、すぐに実践できる3つのコツを紹介します。
事前予約と見積もりで料金を確定させておく
飲み会や会食の予定が決まっているなら、当日の慌ただしい時間に探すより、前もって業者を決めて予約しておくのがおすすめです。事前に依頼しておけば、次のような点を落ち着いて確認できます。
- 出発地から目的地までの概算料金(深夜料金・高速料金を含めた総額)
- 迎車料金・待機料金・キャンセル料金の有無と金額
- 支払い方法(現金のみか、カードや電子決済も使えるか)
- 何時ごろに迎えに来てもらえるか
運転代行業者には、料金を定めて営業所に掲示するだけでなく、原則としてインターネットで公表することも法律で求められています。業者のホームページで料金表を確認し、気になる点は電話で聞いておきましょう。事前に総額を聞いておくことで、当日の「思っていたより高い」を防げます。
混み合う週末・終電前後の時間帯を外す
運転代行が混み合うのは、金曜・土曜の夜や、忘年会・新年会シーズン、終電前後の時間帯です。この時間帯は、依頼が集中して到着まで1時間以上待つこともあり、そのぶん待ち時間が長くなったり、遠くの業者を呼んで迎車料金がかかったりしがちです。
混雑時間を外して早めに帰る、深夜料金がかからない時間のうちに呼ぶ、といった工夫だけでも、総額を数百円〜数千円抑えられることがあります。会社の飲み会や会食なら、一次会が終わる時間を目安に事前予約しておくとスムーズです。
近くの業者を料金比較サイトやアプリで探す
運転代行の業者は地域密着の中小業者が多く、同じエリアでも料金がまちまちです。NAVITIMEの運転代行検索や、「代行ナビ」のような運転代行の検索アプリを使えば、現在地の近くにある業者や料金の目安を一覧で比べられます。
近くの業者を選べば迎車料金がかかりにくく、到着までの時間も短くなります。ただし、比較サイトに載っている料金は目安なので、最終的な金額は業者に直接確認しましょう。また、料金の安さだけで選ばず、次の章で紹介する認定や保険の確認もあわせて行うことが大切です。
料金トラブルや違法な業者を避けるチェックポイント
運転代行は、利用者の大切な車を他人に運転してもらうサービスです。料金が安くても、認定を受けていない業者や保険に入っていない業者に頼むと、事故やトラブルのときに十分な補償を受けられないおそれがあります。依頼する前に、次の3つを確認しておきましょう。
公安委員会の認定と代行運転自動車標識を確認する
運転代行の営業には、自動車運転代行業の業務の適正化に関する法律にもとづき、都道府県公安委員会の認定が必要です。認定を受けた業者は、認定を受けたことを示す標識を営業所に掲示し、原則としてインターネットでも公表しなければなりません。
利用するときは、次の点を確認しましょう。
- 業者のホームページや営業所に、公安委員会の認定番号が載っているか
- 随伴車の車体の両側面に、業者名・認定した公安委員会・認定番号・「代行」「随伴用自動車」の表示があるか
- 利用者の車の前後に「代行運転自動車標識」を表示してから走り出すか
- 運転するスタッフが第二種運転免許を持っているか
随伴車の表示は、国の告示でペンキなどによる横書きと定められていて、自家用車を随伴車に使う場合はマグネットなど簡単に外せるものは認められていません。表示がない、あいまいな車で来た業者には頼まないのが安全です。
代行中の事故に備えた保険の加入を確認する
運転代行業者には、代行中の事故で利用者などが受けた損害を賠償するための措置(保険への加入)が法律で義務づけられています。国の告示では、補償限度額を対人1人につき8,000万円以上、対物1事故につき200万円以上と定めています。
さらに、国土交通省の標準自動車運転代行約款では、代行運転自動車について対人8,000万円以上・対物200万円以上・車両200万円以上、随伴車についても対人8,000万円以上・対物200万円以上の保険(共済)に加入し、その概要を利用者に書面で示して説明することが定められています。
| 対人賠償(代行運転自動車) | 1人につき8,000万円以上 |
|---|---|
| 対物賠償(代行運転自動車) | 1事故につき200万円以上 |
| 車両(利用者の車の損害) | 200万円以上(標準約款) |
| 随伴車の保険 | 対人8,000万円以上・対物200万円以上(標準約款) |
| 説明の方法 | 保険の概要を書面で示して説明(標準約款) |
高級車や新しい車を任せるときは、車両保険の限度額が車の価値に見合っているかも確認しておきましょう。限度額が200万円の保険では、それ以上の修理費は補償されない可能性があります。
料金表の掲示や事前の説明がある業者を選ぶ
運転代行業者は、営業を始める前に料金を決めて、営業所に利用者が見やすいように掲示しなければなりません。国土交通省は、利用者に料金表を示したうえで、目的地までの概算額を口頭で伝えることも業者に求めています。
料金表を見せてくれない、概算を聞いても「着いてから」としか答えない業者は避けるのが無難です。料金の説明があいまいなまま依頼すると、降りるときに思わぬ高額を請求されるトラブルにつながります。
- ホームページや営業所で料金表を公開しているか
- 電話で目的地を伝えると、概算額を答えてくれるか
- 深夜料金・迎車料金・待機料金・キャンセル料金の説明があるか
- 領収書を発行してくれるか
料金の説明が丁寧な業者は、保険や認定といった基本的なルールもきちんと守っていることが多いものです。料金の安さと同じくらい、説明のわかりやすさも業者選びの基準にしましょう。
運転代行では頼みにくいこと|昼間の送迎や待機は運転手サービスと料金を比べる
運転代行は、お酒を飲んだあとに自分の車で帰るためのサービスとしては便利ですが、昼間の送迎や、目的地での長い待機をともなう移動には向いていません。ここでは、運転代行では頼みにくい使い方と、その代わりになる運転手サービスを紹介します。
お酒を飲んだ帰り以外の送迎や長時間の待機は運転代行に向かない
法律上、運転代行は「主として、夜間において客に飲食をさせる営業を営む者から酒類の提供を受けて酒気を帯びた状態にある者」に代わって運転するサービスと定義されています。飲酒していない人が使うこと自体は可能ですが、事業の中心は夜の飲酒後の帰宅です。
そのため、次のような依頼は運転代行では受けてもらいにくいか、受けてもらえても料金が割高になりがちです。
- 昼間の取引先訪問や、複数の会議場所を回る移動
- 会食やゴルフの間、数時間待っていてほしい移動
- 毎日決まった時間の役員の出退勤の送迎
- 空港や駅への早朝の送迎と、その後の車の回送
運転代行は夜間の営業が中心で、昼間は営業していない業者も多くあります。また、待機料金は短時間の待ちを想定したものなので、何時間も待ってもらうと待機料金がかさみ、そもそも長時間の待機は断られることも少なくありません。
昼間に運転手を頼めるサービスの種類(専属運転手・スポット運転手・ハイヤー)
昼間の送迎や待機をともなう移動には、運転代行ではなく、時間単位で運転手を頼めるサービスが向いています。主な種類は次の3つです。
| 種類 | 使う車 | 料金の決まり方 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| 専属運転手 | 自社・自分の車 | 月額(月極) | 役員の毎日の送迎、決まったスケジュールの移動 |
| スポット運転手 | 自社・自分の車 | 時間単位(数時間〜1日) | 会食・ゴルフ・出張・イベントなど単発の移動 |
| ハイヤー | ハイヤー会社の車 | 時間制・貸切 | 車を持っていない場合の来賓送迎や冠婚葬祭 |
専属運転手は、同じ運転手が毎日の送迎を担当する形で、役員の出退勤や外出が多い会社でよく使われます。スポット運転手は、自社の車に数時間〜1日単位で運転手を付けられるので、会食の日だけ、出張の日だけといった使い方ができます。お抱え運転手の仕事内容についてはお抱え運転手とは?仕事内容や雇うメリット・デメリットでくわしく解説しています。
ハイヤーは車も運転手もまとめて手配できる一方、時間制の料金で割高になりやすく、自分の車は使えません。自社の車がある会社なら、運転手だけを頼むほうが車両費の分だけコストを抑えやすいのが一般的です。東京で役員の送迎を頼める会社の料金やサービスは、東京で役員運転手を頼める会社の比較記事で一覧にしています。
距離で決まる運転代行と時間で決まる運転手サービスの料金の違い
運転代行と運転手サービスの一番の違いは、運転代行は「走った距離」、運転手サービスは「拘束した時間」で料金が決まることです。
| 項目 | 運転代行 | 運転手サービス(スポット) |
|---|---|---|
| 料金の基準 | 走行距離(距離制が基本) | 拘束時間(2時間・4時間など) |
| 待機 | 短時間のみ。長いと待機料金がかさむ | 料金の時間内なら追加料金なしが一般的 |
| 主な時間帯 | 夜間(飲酒後の帰宅) | 昼間・夜間とも相談できる |
| 料金の例 | 東京10kmで約6,150円 | 公表例では2時間8,500円(税別)から |
| 向いている移動 | 店から自宅への片道 | 会食・訪問先での待機をともなう往復 |
たとえば、トータルドライバーサービスが公表しているスポット運転手の料金は、普通車の通常運行で2時間まで8,500円(税別)、4時間まで12,800円(税別)で、燃料代や高速料金などの実費は別途です。会食の行き帰りと2〜3時間の待機をあわせて頼むなら、運転代行で片道だけ頼むよりも、運転手サービスで往復と待機をまとめて頼んだほうが、使い勝手もよくなります。
毎日の送迎が必要なら、月額の専属運転手のほうが割安になることもあります。専属運転手の月額の目安や個人で契約する方法は、専属運転手を個人契約するには月いくら?の記事も参考にしてください。「片道の帰宅は運転代行、待機をともなう移動は運転手サービス」と使い分けると、ムダな出費を抑えられます。
運転代行の料金に関するよくある質問
最後に、運転代行の料金についてよく寄せられる質問にお答えします。
- 運転代行の料金は現金払いだけ?クレジットカードは使える?
- 2人以上で同乗すると料金は上がる?
- 代行中に事故が起きたときの補償はどうなる?
- お酒を飲んでいなくても運転代行は頼める?
- 随伴車なしのワンマン代行は安いけれど違法?
- 仕事の会食帰りの運転代行の料金は経費にできる?
運転代行の料金は現金払いだけ?クレジットカードは使える?
運転代行は地域の中小業者が多いため、現金払いのみの業者もまだ少なくありません。一方で、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済に対応する業者も増えています。
支払い方法は業者ごとに違うので、依頼するときに「カードは使えますか」と確認しておきましょう。現金しか使えない業者の場合に備えて、深夜料金なども含めた総額分の現金を用意しておくと安心です。会社の経費で精算する予定なら、領収書の発行も忘れずに頼んでください。
2人以上で同乗すると料金は上がる?
運転代行の料金は走った距離で決まるため、利用者の車の乗車定員の範囲内なら、同乗する人数が増えても料金は変わらないのが一般的です。同じ方面に帰る人どうしで1台に乗り合わせれば、1人あたりの負担を減らせます。
ただし、途中で同乗者を降ろすために立ち寄ると、経由地の料金や遠回りした分の距離が加算されます。また、業者の随伴車に乗れるのはスタッフだけで、利用者や同乗者は乗れません。全員が利用者の車の定員内で乗れるかを確認しておきましょう。
代行中に事故が起きたときの補償はどうなる?
代行中の事故は、原則として運転代行業者が加入している保険で補償されます。業者には、対人1人につき8,000万円以上、対物1事故につき200万円以上の保険への加入が法律で義務づけられており、国の標準約款では利用者の車の損害についても200万円以上の補償を用意することになっています。
ただし、補償の範囲や限度額は業者の保険によって違います。とくに車両の損害は限度額を超えた分が補償されないこともあるため、高額な車を任せるときは事前に確認しましょう。事故が起きたら、その場で業者名・認定番号・保険会社を確認し、警察への届け出もしておくことが大切です。
お酒を飲んでいなくても運転代行は頼める?
お酒を飲んでいなくても、運転代行を頼むことはできます。疲れていて運転したくない、体調が悪い、夜道の運転に不安があるといった理由で使う人もいます。
ただし、運転代行は夜の飲酒後の帰宅を主な対象とした事業なので、昼間は営業していない業者が多く、長時間の待機をともなう利用にも向いていません。昼間の送迎や、目的地での待機が必要な移動なら、前の章で紹介した運転手サービスを検討してみてください。
随伴車なしのワンマン代行は安いけれど違法?
随伴車を使わず、スタッフ1人だけで利用者の車を運転する、いわゆる「ワンマン代行」をうたうサービスもあります。法律では運転代行を「常態として、当該自動車に当該営業の用に供する自動車が随伴するもの」と定義しているため、随伴車のないサービスは、法律でいう運転代行の枠組みから外れることになります。
個別のサービスが違法かどうかは事業の形態によって判断が分かれますが、運転代行の認定や保険のルールが前提にならないため、事故やトラブルのときに十分な補償を受けられないおそれがあります。料金が安くても、公安委員会の認定を受けた業者かどうかを必ず確認し、迷ったら認定を受けた運転代行業者を選びましょう。
仕事の会食帰りの運転代行の料金は経費にできる?
仕事の会食や接待の帰りに使った運転代行の料金は、業務との関連が説明できれば会社の経費として処理できるのが一般的です。取引先を接待した帰りの費用なら交際費、業務上の移動であれば旅費交通費として処理するケースが多いでしょう。
国税庁のタックスアンサー「交際費等の範囲と損金不算入額の計算」でも、得意先などへの接待のために支出する費用は交際費等にあたるとされています。交際費は、法人の規模によって損金にできる金額に上限があるため、科目の判断は大切です。
いずれの場合も、領収書を受け取り、日付・利用区間・会食の相手や目的を記録しておきましょう。私的な飲み会の帰りの料金を会社の経費にすることはできません。判断に迷うときは、社内の経費規程を確認し、顧問税理士に相談してください。
昼間の送迎や役員の移動に運転手を頼むならフィールドサービス
運転代行は飲酒後の帰宅には便利ですが、昼間の送迎や会食・訪問先での待機をともなう移動には向いていません。役員の毎日の送迎や、会食・出張の日の移動に運転手を付けたいなら、フィールドサービス株式会社の運転手サービスを検討してみてください。
運転代行とは別の、時間で頼める運転手サービス
フィールドサービス株式会社は、役員や来賓の送迎を中心に、法人の移動に合わせた運転手を用意している会社です。飲酒後に呼ぶ運転代行とは別のサービスで、お客様の車を、決まった時間帯に運転手が運転する形で利用します。
| 法人契約 | 80社以上 |
|---|---|
| 業務歴 | 31年超 |
| 在籍ドライバー | 60名以上 |
| 守秘義務 | 全契約で秘密保持契約(NDA)を締結 |
| もしものとき | 欠勤時の代わりの運転手の手配や事故の初期対応まで一括で対応 |
役員の送迎では、車内での会話や行き先といった情報を守ることが欠かせません。フィールドサービス株式会社では全契約でNDAを結び、運転マナーと守秘義務の教育を受けた運転手が担当します。運転手が急に休んだときの代わりの手配や、事故が起きたときの初期対応まで任せられるので、総務の負担も軽くなります。
自社の車に運転手を手配できスポット利用も相談できる
フィールドサービス株式会社では、利用の仕方に合わせて次のような形で運転手を手配できます。
- 専属運転手:同じ運転手が継続して担当し、毎日の送迎を任せられる
- 運転手の手配・業務委託:貴社の車両に運転手を付けて、運転業務をまとめて任せられる
- スポット・短期:急な欠勤の穴埋めや、イベント・繁忙期の増便に対応
使う車はお客様の社用車・役員車で、車両の貸し出しは行っていません。料金は利用の頻度や時間帯に合わせた個別見積もりです。初期費用や解約手数料はかからず、契約期間も柔軟に相談できるため、まずは会食や出張の多い時期だけ試してみる、といった使い方もしやすくなっています。
| プラン | 専属運転手/運転手の手配・業務委託/スポット・短期 |
|---|---|
| 料金 | 個別見積もり(条件が未確定でも概算OK) |
| 初期費用・解約手数料 | なし |
| 手配までの期間 | 最短1週間 |
| 車両 | お客様の車両を使用(貸し出しなし) |
| ご利用者 | 法人・個人(ご家族の送迎にも対応) |
対応エリアと見積もり依頼の流れ
対応エリアは東京都全域・神奈川・埼玉・千葉で、エリア外も相談できます。拠点は板橋本店・日本橋・西新宿・恵比寿・横浜にあり、首都圏の役員送迎や来賓の送迎、会食・ゴルフの日の移動などに対応しています。
見積もりの依頼は、次のような流れで進みます。
- ホームページのフォームから、利用したい日時・頻度・エリアなどを伝えて問い合わせる
- 担当者が要望を確認し、利用の仕方に合わせた見積もりを出す
- 内容に納得できたら契約し、最短1週間で運転手を手配する
「運転代行やタクシーに毎月いくらかかっているか見直したい」「運転手を頼むといくらになるのか知りたい」という段階でも、概算の見積もりを無料で出してもらえます。役員の送迎や会食の日の移動を見直したい方は、気軽に問い合わせてみてください。


