ショーファーとは?意味やショーファーカーの代表車種、ショーファーサービスの料金と頼み方

ショーファーとは?意味や代表車種・料金と頼み方を解説|白手袋の運転手が黒塗りセダンの後部ドアを開け、クリーム色の後部座席を見せる様子

高級車の広告やホテルのサービス案内で見かける「ショーファー」という言葉。なんとなく運転手のことだとは分かっても、普通のドライバーと何が違うのか、ショーファーカーとはどんな車なのかまで説明できる方は多くないかもしれません。

「社長に運転手を付けたいけれど、ショーファーサービスとは何を頼めるの?」「料金はどのくらいかかる?」「どこに、どうやって頼めばいい?」と、言葉の意味より先に実務の疑問を抱えている総務・秘書の方もいるでしょう。

この記事では、ショーファーの意味と語源、仕事内容から、センチュリーやロールス・ロイス ファントムなどショーファーカーの代表車種、そしてショーファーサービスの種類・料金相場・頼み方まで、2026年最新の情報をもとにわかりやすく解説します。

  • ショーファーやショーファーカーの意味を正しく知りたい方
  • 社長・役員に運転手を付けるかどうか検討している方
  • ショーファーサービス(運転手の手配やハイヤー)の料金と頼み方を知りたい方
  • 役員車に乗せる運転手の探し方に迷っている総務・秘書の方

このような方は、ぜひ参考にしてください。

目次

ショーファーとは?意味と語源をわかりやすく解説

ショーファー(chauffeur)とは、個人や企業に雇われ、オーナーや役員、来賓などを乗せて車を運転する専門の運転手のことです。日本語では「お抱え運転手」「専属運転手」「役員運転手」と言いかえられることが多く、運転するのは自分の車ではなく、雇い主や依頼主の車である点が特徴です。

まずは言葉の成り立ちと、一般的なドライバーとの違い、日本でどのような場面で使われているのかを整理しておきましょう。

ショーファーの意味はお抱え運転手|語源はフランス語のchauffeur

ショーファーの語源は、フランス語の「chauffeur(ショフール)」です。もとは動詞の chauffer(温める・熱する)から来た言葉で、蒸気機関のボイラーに石炭をくべて火を焚く「火夫」を指していました。

自動車が誕生したばかりの19世紀末は、蒸気で走る車が少なくありませんでした。車を動かすには、まずボイラーを温めて蒸気を起こす必要があり、その作業を担う人がそのまま運転も受け持っていたのです。その後ガソリン車が主流になってからも呼び名だけが残り、英語にも1900年前後に「車の持ち主に雇われて運転する人」という意味で定着しました。

語源フランス語の chauffeur(火夫・ボイラーを焚く人)
元になった動詞chauffer(温める・熱する)
英語での意味雇い主の自家用車やリムジンを運転する人
日本語での言いかえお抱え運転手、専属運転手、役員運転手、社長付き運転手
関連する言葉ショーファーカー(ショーファードリブン)、ショーファーサービス

つまりショーファーは、単に「運転する人」ではなく、特定の人に仕え、その人を目的地まで安全かつ快適に送り届けることを仕事にしている人を指す言葉だと考えると分かりやすいでしょう。お抱え運転手の仕事や雇い方については、お抱え運転手とは?仕事内容や雇うメリット・デメリットでも詳しく解説しています。

ショーファーと一般的なドライバーの違い

ショーファーと、タクシー運転手やトラックドライバーなどの一般的なドライバーとの違いは、大きく「誰のために運転するか」「どの車を運転するか」「運転以外に何を求められるか」の3点です。

種類乗せる相手運転する車運転以外の役割必要な免許の目安
ショーファー(お抱え運転手)特定の雇い主・役員・来賓雇い主や会社の車(自家用・白ナンバー)送迎時刻の管理、エスコート、守秘、車両管理まで普通第一種免許が基本
ハイヤー乗務員予約した法人・個人の客ハイヤー会社の車(事業用・緑ナンバー)予約制の貸切送迎。接遇の教育を受けている普通第二種免許
タクシー運転手不特定のお客様タクシー会社の車(事業用・緑ナンバー)流し・配車アプリで乗客を探して運ぶ普通第二種免許
トラックドライバー荷主(荷物)運送会社などのトラック荷物の集荷・配送、積み下ろし車両に応じた第一種免許

もっとも大きな違いは、ショーファーは乗る人が決まっているという点です。毎日同じ役員を乗せるからこそ、好みの車内温度や話しかけてよいタイミング、よく使うルートまで把握し、先回りして動くことが求められます。

また、役員運転手のように会社の車で自社の役員を運び、運賃を受け取らない場合は、タクシーやハイヤーと違って第二種免許がなくても運転できます。ただし免許の種類より、乗る人の安全と信頼を守れるかどうかが評価の基準になるのがショーファーの世界です。

日本ではどんな場面でショーファーという言葉が使われる?

日本では「ショーファー」という言葉そのものより、「役員運転手」「お抱え運転手」と呼ばれることのほうが一般的です。独立行政法人 労働政策研究・研修機構の職業分類でも、会社役員の送迎などを行う仕事は「自家用乗用自動車運転手」に分類され、その例として「役員車運転手」が挙げられています。

一方で、ショーファーという言葉は次のような場面でよく使われます。

  • 高級車の広告や試乗記事での「ショーファーカー」「ショーファードリブン」という表現
  • 高級ホテルや旅行会社の「ショーファーサービス(専属運転手付きの送迎)」
  • 役員運転手を手配する会社や、ハイヤー会社のサービス名・会社名
  • 外資系企業や大使館など、海外の呼び方に合わせる職場

つまり日本では、ショーファー=運転する人、ショーファーカー=運転手付きで乗る車、ショーファーサービス=運転手付きの移動を頼めるサービスという3つの使われ方があると覚えておくと、記事や広告を読むときに迷いません。

ショーファーの仕事内容と求められるスキル

ショーファーの仕事は「運転すること」だけではありません。乗る人が移動中も仕事や休息に集中できるよう、移動の前後まで含めて整えるのが本来の役割です。ここでは具体的な仕事内容と、ショーファーに求められるスキルを見ていきます。

送迎の運転だけでは終わらない仕事の範囲

ショーファーの1日は、役員が車に乗る前から始まります。一般的な仕事の範囲は次のとおりです。

出発前車両の始業点検、洗車・車内清掃、エアコンでの温度調整、当日の予定とルートの確認
送迎中自宅・会社・取引先・会食会場・空港などへの送迎、安全運転、到着時刻の連絡
待機中会議や会食の終了まで駐車場や近くで待機、予定変更への対応
送迎後車庫への回送、給油、運行記録(日報)の記入
定期的な業務ディーラーへの点検・車検の回送、タイヤ交換、保険や車検の期限管理の補助
付随業務書類や手土産の受け取り・届け物、来賓の空港への出迎えなど(契約や社内ルールの範囲内)

とくに見落とされやすいのが待機の時間です。会議や会食がいつ終わるか分からないため、ショーファーは連絡を受けたらすぐに車を回せるよう、近くで待つ必要があります。勤務時間のうち実際に運転している時間は半分以下ということも珍しくありません。

このため、ショーファーを付けるかどうかを考えるときは、運転する時間だけでなく、待機や車両管理まで含めて誰に任せるかを決めておくことが大切です。

乗り降りのエスコートと安全の確保

ショーファーが一般のドライバーといちばん違うのが、乗り降りの場面です。到着したら先に車を降りて後部座席のドアを開け、雨の日は傘を差しかけ、荷物があれば受け取ってトランクに積みます。ドアを閉めるときは、指や衣服を挟まないか確認してから静かに閉めるのが基本です。

車の席次では、運転手付きの車の場合、運転席の後ろ(右後席)がもっとも上座とされます。ショーファーは、役員や来賓が上座に自然に乗れるよう、停車位置や開けるドアを考えて車を止めます。

運転中の安全確保も重要な仕事です。急ブレーキや急ハンドルを避け、後部座席で書類を読んだり眠ったりしていても揺れを感じさせない運転が求められます。役員が乗っている車が事故に遭えば、本人のケガだけでなく、会社の経営や信用にも影響するため、安全には一般のドライバー以上に気を配ります。

時間厳守のためのルート確認と事前準備

ショーファーにとって、遅刻は許されません。商談や会議、フライトに遅れれば、役員だけでなく相手先にも迷惑がかかるからです。そのため、ショーファーは次のような準備をしてから運転に臨みます。

  • 前日までに翌日の予定・訪問先・駐車場の場所を確認する
  • 渋滞情報や工事・イベントによる通行止めをチェックし、迂回ルートを2〜3通り用意する
  • 訪問先の車寄せの位置、乗り降りできる場所を下見しておく
  • 空港送迎ではフライト情報を確認し、遅延や早着にも対応できるようにする
  • 出発時刻の10〜15分前には迎えの場所に到着しておく

経験のあるショーファーほど、「時間どおりに着く」ことを当たり前にするための段取りに時間をかけています。役員の予定が急に変わっても慌てず対応できるのは、こうした準備の積み重ねがあるからです。

身だしなみ・ビジネスマナー・守秘義務

ショーファーは、役員や会社の「顔」として来賓の前に立つこともあります。そのため、身だしなみとマナーも仕事の一部です。

ショーファーに求められる身だしなみとマナー
  • 黒や紺のスーツ、白いシャツ、清潔な白手袋など、落ち着いた服装を保つ
  • 香水やたばこのにおいを車内に残さない
  • 来賓や取引先には正しい敬語で丁寧にあいさつする
  • 役員から話しかけられない限り、運転中の会話は控えめにする

そして、ショーファーにとって何より大切なのが守秘義務です。車内では、経営判断や人事、取引先との交渉など、社外に漏れてはいけない電話や会話が交わされることがあります。役員の行き先や行動そのものが機密になる場合もあります。

そのため、ショーファーを雇う・頼むときは、秘密保持契約(NDA)を結ぶ、車内で見聞きしたことを口外しないルールを徹底することが欠かせません。信頼できるショーファーは、どれだけ長く担当しても車内の話を外に出さない人です。

ショーファーカーとは?ドライバーズカーとの違い

ショーファーという言葉と並んでよく使われるのが「ショーファーカー」です。高級車のカタログや自動車メディアでは、運転手が運転し、オーナーは後部座席に乗ることを前提に作られた車をこう呼びます。ここでは意味と、反対の言葉であるドライバーズカーとの違いを解説します。

ショーファーカー(ショーファードリブン)の意味

ショーファーカーは、英語の chauffeur-driven car(ショーファードリブン・カー=運転手が運転する車)を略した言い方です。「ショーファードリブン」とだけ呼ばれることもあります。

ショーファーカーで主役になるのは、運転席ではなく後部座席に座るオーナーです。社長や会長、国内外の要人を乗せる役員車・公用車・送迎車として使われることが多く、後席の広さや快適性、静かさ、そして乗る人の立場にふさわしい格式が重視されます。

なお、ショーファーカーという決まった車の分類や認定があるわけではありません。メーカーが後席重視で作った車や、後席向けのグレードが用意されている車が、一般にショーファーカーと呼ばれています。

ドライバーズカーとの違いは主役が後席か運転席か

ショーファーカーの反対の言葉が「ドライバーズカー(オーナードライバーカー)」です。こちらは、オーナー自身がハンドルを握って運転を楽しむことを前提に作られた車を指します。

項目ショーファーカードライバーズカー
主役後部座席に乗るオーナー・来賓運転席に座るオーナー自身
重視されること後席の広さ・静かさ・乗り心地・格式操縦性・加速・運転する楽しさ
後席の装備リクライニング、オットマン、マッサージ、後席用モニター・操作パネル一般的な装備が中心
乗り心地揺れを抑えた柔らかい乗り味路面の感覚が伝わるしっかりした乗り味
代表的な車センチュリー、レクサス LS(EXECUTIVE)、メルセデス・マイバッハ Sクラス、ロールス・ロイス ファントムスポーツカー、スポーツセダン、オープンカー

同じ高級セダンでも、グレードによって性格が分かれることがあります。たとえばレクサス LS は、後席の快適装備が最も充実した EXECUTIVE がショーファーカー寄り、走りを重視した F SPORT がドライバーズカー寄りの位置づけです。役員車を選ぶときは、車種だけでなくグレードで「後席が主役かどうか」を確認するのがポイントです。

ショーファーカーに共通する後席の装備と乗り心地

ショーファーカーと呼ばれる車には、後部座席を快適な「移動する個室」にするための装備が共通して備わっています。

ショーファーカーによくある後席の装備
  • 電動リクライニングシートとオットマン(足を伸ばせる台)
  • シートヒーター・ベンチレーション(送風)・マッサージ機能
  • 後席専用のエアコン、オーディオ、照明の操作パネル
  • 後席用の大型モニターやテーブル、電源・USBポート
  • サンシェードやプライバシーガラス、前席との仕切り(パーティション)

乗り心地の面では、エアサスペンションや遮音ガラス、防音材を多く使い、路面からの揺れやエンジン・風の音を後席に伝えにくくしているのが特徴です。後席で電話会議をしたり、書類を読んだり、仮眠をとったりできるのは、こうした作り込みがあるからです。

ただし、これらの装備を活かせるかどうかは運転手しだいです。どれだけ静かな車でも、急加速や急ブレーキが多ければ後席は落ち着きません。ショーファーカーとショーファーは、セットで考えてはじめて価値を発揮します。

ショーファーカーの代表的な車種|セダン・SUV・ミニバン

ここからは、ショーファーカーとして知られる代表的な車種を、セダン・SUV・ミニバンのタイプ別に紹介します。価格はいずれも2026年10月時点で確認できたメーカー希望小売価格(税込)です。

車種タイプ価格(税込)乗車定員特徴
トヨタ センチュリー(セダン)
トヨタ センチュリー(セダン)
国産セダン2,300万円5人日本の最高級車。大企業の社長車・公用車の定番
レクサス LS
レクサス LS
国産セダン1,414万円〜1,805万円5人2026年9月の改良でハイブリッドのLS500hに一本化
メルセデス・マイバッハ Sクラス
メルセデス・マイバッハ Sクラス
輸入セダン3,415万円〜3,934万円4〜5人Sクラスより長い専用ボディ。2026年9月に新型発売
ロールス・ロイス ファントム
ロールス・ロイス ファントム
輸入セダン要問い合わせ(エクステンデッドは7,000万円超の報道)5人ショーファーカーの最高峰といわれる英国車
ロールス・ロイス カリナン
ロールス・ロイス カリナン
SUV4,645万4,040円〜(シリーズII発表時)4〜5人ロールス・ロイス初のSUV
メルセデス・マイバッハ GLS
メルセデス・マイバッハ GLS
SUV3,260万円(2026年7月モデル)4〜5人SUVの高さと最上級の後席を両立
レクサス LM(LM500h)
レクサス LM
ミニバン1,520万円〜2,030万円4人/6人4人乗りは前後席の間にパーティションを装備
トヨタ アルファード
トヨタ アルファード
ミニバン559万9,000円〜1,069万9,700円7人役員送迎で採用が増えている高級ミニバン

価格は同じ車種でもグレードやオプションで大きく変わります。購入を検討するときは、必ず各メーカーの公式サイトや販売店で最新の価格を確認してください。

国産セダン|センチュリーとレクサス LS

国産のショーファーカーといえば、まず名前が挙がるのがセンチュリーとレクサス LS です。どちらも日本の大企業の社長車や役員車として長く選ばれてきた2台です。

トヨタ センチュリー(セダン)

トヨタ センチュリー(セダン)
メーカートヨタ自動車(2025年10月にセンチュリーを独立したブランドとして展開する方針を発表)
価格(税込)2,300万円
パワートレインV型8気筒5.0Lハイブリッド(システム最高出力431PS)
ボディサイズ全長5,335mm×全幅1,930mm×全高1,505mm
乗車定員5人
後席の主な装備電動リクライニング・マッサージ機能付き後席、リアシートエンターテイメントシステム
最新の改良2025年12月:予防安全機能の検知対象拡大、ディスプレイオーディオの採用など
向いている使い方大企業・老舗企業の社長車、国内外の来賓送迎
メリット
  • 日本の最高級車として格式が非常に高い
  • 後席の静かさと乗り心地に定評がある
  • 取引先や来賓を乗せる場面でも安心感がある
デメリット
  • 車両価格が2,000万円を超え、維持費も高い
  • 会社の規模や業界によっては目立ちすぎると受け取られることがある

センチュリーは1967年の初代から、日本の最高級ショーファーカーとして作られてきた車です。現行のセダンは5.0LのV8ハイブリッドを積み、後席の静粛性と揺れの少なさは国産車の中でも別格といわれます。2023年にはSUVタイプ(価格は2025年の改良時点で2,700万円)も加わり、2025年10月には「センチュリー」をトヨタやレクサスとは別のブランドとして展開していく方針が発表されました。

役員車としては、大手企業や歴史のある企業の社長車として選ばれることが多い一方、中堅企業では「取引先の役員車より格上になりすぎないか」を気にして別の車を選ぶケースもあります。

レクサス LS

レクサス LS
メーカーレクサス(トヨタ自動車)
価格(税込)1,414万円(LS500h F SPORT 2WD)〜1,805万円(LS500h EXECUTIVE AWD)
パワートレイン3.5L V6ハイブリッド(2026年9月の改良でLS500hに一本化)
ボディサイズ全長5,235mm×全幅1,900mm×全高1,450mm
乗車定員5人
ショーファーカー向けのグレードEXECUTIVE(後席の快適装備が最も充実)
向いている使い方国産ブランドで静粛性と品格を両立したい会社の役員車
メリット
  • センチュリーより価格を抑えつつ高い静粛性を得られる
  • EXECUTIVEは後席のリクライニングやオットマンが充実
  • レクサス販売店のサービスが受けられる
デメリット
  • F SPORTなど走り重視のグレードは後席の装備が控えめ
  • ガソリン車がなくなり、グレードの選択肢が絞られた

レクサス LS は、レクサスのフラッグシップセダンです。2026年9月の改良でガソリン車のLS500が廃止され、ハイブリッドのLS500hに一本化されました。ショーファーカーとして選ぶなら、後席の快適装備が最も充実した EXECUTIVE が候補になります。

センチュリーほど目立たず、それでいて国産最上級の品格がある点から、上場企業の役員車や外資系企業の日本法人の社長車としても選ばれています。

輸入セダン|メルセデス・マイバッハ Sクラスやロールス・ロイス ファントム

輸入車のショーファーカーには、世界の要人や富裕層が乗る車として知られる最高級セダンがそろっています。外資系企業や海外からの来賓が多い会社では、輸入セダンが選ばれることもあります。

メルセデス・マイバッハ Sクラス

メルセデス・マイバッハ Sクラス
メーカーメルセデス・ベンツ(メルセデス・ベンツ日本)
価格(税込)Mercedes-Maybach S 580(ISG)3,415万円/S 680 3,934万円
発売2026年9月15日(新型)
パワートレインV8(ISG)/V12
ボディSクラスのロングボディよりホイールベースが180mm長い専用ボディ
向いている使い方国内外のVIPを送迎する機会が多い会社
メリット
  • Sクラスより後席の足元がさらに広い
  • 後席の装備が充実し、移動中の休息に向く
  • 世界的に知られたブランドで来賓の送迎にふさわしい
デメリット
  • 車両価格が3,000万円を超える
  • 全長が長く、駐車場や車寄せの制限に注意が必要

メルセデス・マイバッハ Sクラスは、メルセデス・ベンツ Sクラスをベースに、後席の空間をさらに広げた最上級モデルです。2026年9月に発売された新型では、部品の多くを新たに開発し、メルセデス独自のOSも搭載しました。

ベースのSクラス(ロングボディを含む)も役員車として定番ですが、来賓送迎など「後席に乗る人をもてなす」目的が強いなら、マイバッハが選択肢になります。

ロールス・ロイス ファントム

ロールス・ロイス ファントム
メーカーロールス・ロイス・モーター・カーズ(英国)
価格要問い合わせ(ロングホイールベースのファントム エクステンデッド シリーズIIは7,000万円を超えると報じられている)
パワートレイン6.75L V12ツインターボ
ボディ標準ボディとロングホイールベース(エクステンデッド)
歴史初代ファントムの登場は1925年。2025年に100周年
向いている使い方国賓級・最上級のVIP送迎、富裕層のプライベートな移動
メリット
  • ショーファーカーの最高峰と呼ばれる格式
  • 後席の静かさと乗り心地は別格
  • オーダーメイドで内装を細かく仕立てられる
デメリット
  • 車両価格が数千万円と非常に高額
  • 一般企業の役員車としては目立ちすぎる場合が多い

ロールス・ロイス ファントムは、「ショーファーカーの最高峰」と呼ばれることの多い英国の超高級セダンです。1925年に初代が登場し、現在のモデルは8代目にあたります。後席のドアが後ろ向きに開く「コーチドア」も特徴で、乗る人が優雅に乗り降りできるよう作られています。

価格や仕様は一台ごとのオーダーで大きく変わるため、正規販売店での見積もりが前提です。一般企業の役員車として選ばれることは多くありませんが、ショーファーカーという言葉を象徴する1台として知っておくとよいでしょう。

SUV|ロールス・ロイス カリナンやメルセデス・マイバッハ GLS

近年は、SUVタイプのショーファーカーも増えています。車高が高く乗り降りの姿勢が楽で、雪道や悪路にも強いことから、地方に拠点がある会社や、ゴルフ場・別荘への移動が多いオーナーにも選ばれています。

ロールス・ロイス カリナン

ロールス・ロイス カリナン
メーカーロールス・ロイス・モーター・カーズ(英国)
価格(税込)カリナン・シリーズII 4,645万4,040円〜/ブラック・バッジ カリナン・シリーズII 5,415万4,040円〜(2024年8月の日本発表時)
パワートレイン6.75L V12ツインターボ・4WD
特徴ロールス・ロイス初のSUV。2024年にシリーズIIへ改良
向いている使い方悪路や雪道でも最上級の後席を求めるVIPの移動
メリット
  • SUVでもロールス・ロイスらしい静かさと乗り心地
  • 車高が高く乗り降りの姿勢が楽
  • 4WDで天候や路面を選びにくい
デメリット
  • 車両価格が非常に高い
  • 車体が大きく、都市部の駐車場を選ぶ

カリナンは、ロールス・ロイスが初めて作ったSUVです。2024年に日本で発表されたシリーズIIでは、デザインや車内のデジタル装備が改良されました。価格は発表時点のもので、仕様によって大きく変わるため、正規販売店での確認が必要です。

メルセデス・マイバッハ GLS

メルセデス・マイバッハ GLS
メーカーメルセデス・ベンツ(メルセデス・ベンツ日本)
価格(税込)Mercedes-Maybach GLS 600(ISG)3,260万円(2026年7月モデルのカタログ掲載価格)
パワートレイン4.0L V8ツインターボ(ISG)・4WD
特徴大型SUVのGLSをベースに、後席の快適性を最上級に高めたモデル
向いている使い方SUVの使い勝手と最上級の後席を両立したい会社・オーナー
メリット
  • SUVならではの広い室内と乗り降りのしやすさ
  • 後席の快適装備がマイバッハらしく充実
  • 4WDで遠方や雪道への移動にも対応しやすい
デメリット
  • 車両価格が3,000万円を超える
  • 全高が高く、立体駐車場に入らない場合がある

マイバッハ GLS は、メルセデス・ベンツの大型SUV「GLS」をベースにした最上級モデルです。セダンのマイバッハと同じく、後席の快適性を最優先に作られています。価格は年式や仕様によって変わるため、正規販売店で最新の価格を確認しましょう。

ミニバン|レクサス LMとアルファード

日本独自のショーファーカーとして存在感を増しているのが、高級ミニバンです。天井が高く車内で立ち姿勢に近い動きができ、乗り降りもしやすいため、セダンより実用的だと考える会社も増えています。

レクサス LM

レクサス LM(LM500h)
メーカーレクサス(トヨタ自動車)
価格(税込)LM500h version L(6人乗り)1,520万円/LM500h EXECUTIVE(4人乗り)2,030万円
パワートレイン2.4Lターボハイブリッド・4WD
乗車定員6人/4人
ショーファーカー向けの装備EXECUTIVE:前席と後席を仕切るパーティション、48インチの大型ワイドディスプレイ、後席の独立シート
向いている使い方後席を移動中の役員室として使いたい会社、VIPの送迎が多い会社
メリット
  • 4人乗りは後席がまるで個室のような空間になる
  • パーティションで前席との会話を遮れる
  • ミニバンなので乗り降りがしやすい
デメリット
  • 2,000万円を超えるグレードもあり高額
  • ミニバンの見た目が会社のイメージに合うか検討が必要

レクサス LM は、レクサス初の高級ミニバンです。とくに4人乗りの EXECUTIVE は、前席と後席の間に大型ディスプレイ付きのパーティションを備え、後席を完全なプライベート空間にできるのが大きな特徴です。移動中に機密性の高い電話会議をしたい役員にも向いています。

トヨタ アルファード

トヨタ アルファード
メーカートヨタ自動車
価格(税込)559万9,000円〜1,069万9,700円(2026年6月改良後)
主なグレードG/Z/Executive Lounge(エグゼクティブラウンジ)
パワートレイン2.5Lガソリン/2.5Lハイブリッド/プラグインハイブリッド(PHEV)
乗車定員7人
ショーファーカー向けのグレードExecutive Lounge(後席に大型シートやオットマンを装備)
向いている使い方役員送迎と来客送迎を兼ねたい会社、コストを抑えたい会社
メリット
  • ショーファーカーの中では価格が手ごろ
  • 複数人の役員や来賓をまとめて送迎できる
  • ハイヤー会社でも使われており送迎車として認知度が高い
デメリット
  • セダンに比べて格式を重視する場面では物足りないことがある
  • 人気車のため納期が長くなることがある

アルファードは、もともとファミリー向けの高級ミニバンとして人気を集めた車ですが、現在はハイヤーや役員送迎車としても定番になっています。後席を重視するなら、大型の独立シートを備えた Executive Lounge が候補です。

複数の役員や来賓を一度に送迎できるため、「セダンの役員車1台」より使い勝手がよいと考える会社も少なくありません。

ここまで紹介した車のうち、日本の企業で役員車として実際に選ばれやすいのは、センチュリー、レクサス LS、メルセデス・ベンツ Sクラス、アルファード、そしてクラウン(セダン)あたりです。ロールス・ロイスやマイバッハは、一般企業の役員車というより、オーナー個人や最上級の来賓送迎で使われることが多い車です。

会社・使い方選ばれやすい車種選ぶ理由
大企業の社長・会長センチュリー、レクサス LS(EXECUTIVE)、メルセデス・ベンツ Sクラス格式と後席の快適性を最優先
中堅・中小企業の社長クラウン(セダン)、レクサス LS、アルファード取引先とのバランスと費用を両立
来賓・VIPの送迎が多い会社レクサス LM、メルセデス・マイバッハ Sクラス後席を個室として使える
複数の役員をまとめて送迎したい会社アルファード、レクサス LM(6人乗り)人数と乗り降りのしやすさを重視
雪国・山間部に拠点がある会社SUVタイプ(センチュリー SUV、レクサス LX など)4WDで天候に左右されにくい

車選びで迷ったら、取引先や親会社の役員車とのバランス、駐車場の大きさ、移動の距離と人数の3つから考えるのがおすすめです。

そして、どの車を選んでも欠かせないのが運転手です。ショーファーカーは運転手がいてはじめて本来の価値を発揮するため、車の購入と同時に「誰に運転してもらうか」を決めておきましょう。

ショーファーを付けると移動時間はどう変わる?費用対効果の考え方

ショーファーを付けるかどうかは、「贅沢かどうか」ではなく、役員の時間とリスクをどう評価するかで考えると判断しやすくなります。ここでは、ショーファーを付けることで変わることと、費用対効果の考え方を具体的な数字で整理します。

後席の移動時間を仕事や休息にあてられる

役員が自分で運転していると、移動中にできることは電話(ハンズフリー)程度に限られます。電車やタクシーで移動する場合も、周りの目や乗り換えがあるため、機密性の高い仕事はしにくいでしょう。

ショーファーが運転する車なら、後部座席が移動するオフィスに変わります。

  • メールの返信や資料・決裁書類の確認
  • 取引先や社内との電話会議・オンライン会議
  • 次の商談や会議の準備、スピーチの最終確認
  • 会食やゴルフの後の休息・仮眠

たとえば1日に合計2時間を移動に使っている役員なら、年間240日の稼働で約480時間です。この480時間を仕事や休息に使えるかどうかは、経営の生産性に直結します。とくに会食や出張が多い役員ほど、移動時間を休息にあてられる効果は大きくなります。

役員が自分で運転する場合の見えにくいリスク

役員が自分で運転することには、目に見えにくいリスクもあります。

事故のリスク役員本人のケガや入院で経営判断が止まる。相手がいる事故なら、会社名とともに報道されるおそれもある
疲労・体調のリスク長時間の会議や会食の後、疲れた状態で運転すると事故の確率が高まる
飲酒の問題会食でお酒を飲んだら運転できない。代行やタクシーの手配が毎回必要になる
法令上の管理社用車を一定台数以上使う事業所では、安全運転管理者による運転前後のアルコールチェックが義務
時間の損失運転・駐車場探し・渋滞のストレスで、移動時間がまるごと失われる

警察庁の安全運転管理者制度では、乗車定員11人以上の自動車を1台以上、またはそれ以外の自動車を5台以上使用する事業所に安全運転管理者の選任を求めています。役員が社用車を自分で運転する場合も、この管理の対象になります。

経営者は会社にとって代わりのきかない存在です。役員の運転をプロに任せることは、会社の大切な資産を守るリスク対策の一つと考えることができます。

時給換算で考えるショーファー導入の損益分岐

費用対効果をもう少し具体的に考えるために、役員の時間を「時給」に置きかえて試算してみましょう。

項目ケースAケースB
役員の年収(会社負担を含む人件費)2,000万円3,000万円
年間の労働時間約2,000時間約2,000時間
時給換算約1万円約1.5万円
年間の移動時間(1日2時間×240日)約480時間約480時間
移動時間の価値(時給×移動時間)約480万円約720万円
運転手を外部に専属で頼む費用の目安(月39万〜66万円)年約470万〜790万円年約470万〜790万円

この試算では、移動時間の価値と運転手の費用がおおよそ釣り合うラインが見えてきます。ただし実際には、移動時間の全部が仕事に変わるわけではありません。一方で、事故のリスクを減らせる効果、会食後の代行手配が不要になる効果、来賓送迎での会社の印象アップといった、数字に表れにくいメリットもあります。

毎日の送迎が必要ないなら、会食や出張の日だけスポットで運転手を頼む方法もあります。使う頻度に合わせて契約の形を選べば、費用を抑えながら効果を得られます。自社で専属運転手を雇う場合の費用感は、専属運転手を個人契約するには月いくら?でも解説しています。

ショーファーサービスとは?頼める内容と主な種類

ショーファーサービスとは、運転手付きの移動を外部に頼めるサービスの総称です。自社で運転手を雇わなくても、必要なときに必要な分だけショーファーを付けられます。大きく分けると「運転手だけを手配してもらう方法」と「車と運転手をセットで頼むハイヤー」の2種類があります。

ショーファーサービスでできること

ショーファーサービスで頼める内容は、サービスの種類や会社によって異なりますが、主に次のようなものがあります。

頼める内容具体例向いているサービス
役員の毎日の送迎自宅から会社、取引先、会食会場への送迎運転手の手配(専属)/ハイヤーの月極契約
会食・イベントの日の送迎夜の会食や式典、株主総会の日だけ運転手を付ける運転手の手配(スポット)/ハイヤー
空港送迎出張の行き帰り、海外からの来賓の出迎えハイヤー/運転手の手配
ゴルフ・地方への移動早朝のゴルフ場への送迎、地方の工場や支店への出張ハイヤー/運転手の手配
運転手の欠勤時の代わり自社の運転手が休んだ日だけ代わりを頼む運転手の手配(スポット)
車両の回送・管理ディーラーへの点検・車検の回送、給油、洗車運転手の手配(付随業務として)

どちらのサービスでも、運転技術に加え、接遇やマナー、守秘義務の教育を受けた運転手が担当するのが一般的です。自社で一から運転手を採用・教育する手間を省けるのが、ショーファーサービスを使う大きな理由です。

自社の車に運転手だけを手配してもらう方法

すでに役員車を持っている会社や、これから購入・リースする予定の会社に向いているのが、車は自社で用意し、運転手だけを外部の専門会社に頼む方法です。役員運転手の手配サービスや、ドライバー派遣・運転業務の委託などと呼ばれます。

メリット
  • 自社で選んだ車(ショーファーカー)をそのまま使える
  • 運転手の採用・教育・勤怠管理の手間を減らせる
  • 運転手が休んだときに代わりを手配してもらえる会社が多い
  • 専属でもスポットでも、使う頻度に合わせて選べる
デメリット
  • 車両の購入費・保険・駐車場・車検などは自社の負担
  • 運転手との相性が合わないときは交代の相談が必要
  • 契約の形(派遣か業務委託か)によって、指示の出し方や責任の範囲が変わる

この方法では、毎日同じ運転手が担当する専属契約と、会食や出張の日だけ頼むスポット契約を選べるのが一般的です。運転手は自社の車の扱いや役員の好みに慣れていくため、長く続けるほど自社雇用に近い使い心地になります。

注意したいのは、契約の形によって、運転手への指示の出し方と事故時の責任の範囲が変わる点です。運転手を受け入れて自社が指示を出す形なのか、運転業務を会社ごと任せる形なのかは、見積もりの段階で必ず確認しましょう。東京で役員運転手を頼める会社の料金や特徴は、東京で役員運転手を派遣できる会社10選で比較しています。

車と運転手をセットで利用するハイヤー

自社で車を持っていない場合や、車の管理まで任せたい場合は、ハイヤーが選択肢になります。ハイヤーは、国の許可を受けたハイヤー会社が、黒塗りの高級車と専任の乗務員をセットで用意する完全予約制のサービスです。

メリット
  • 車両の購入・保険・車検・駐車場の手間がかからない
  • 1回だけの利用から月極の専属契約まで選べる
  • センチュリーやレクサス、アルファードなど車種を選べる会社もある
デメリット
  • 車庫を出てから戻るまでの回送時間も料金に含まれ、割高になりやすい
  • 毎日長時間使うと、運転手だけを頼む場合より費用が高くなりやすい
  • 自社の好みの車や仕様にはしにくい

たとえば日本交通のハイヤーでは、公式サイトの料金案内によると、都内利用(2時間・30km)が14,110円〜、羽田空港送迎(片道)が24,190円〜(いずれも税込)です。料金には車庫を出てから戻るまでの回送時間が含まれ、役員車として平日5日・1日8時間×20日利用した場合の例は831,600円〜とされています。

ハイヤーは、使う頻度が少ない会社や、車を持たずに済ませたい会社に向いています。一方で毎日のように長時間使うなら、車は自社で用意して運転手だけを頼むほうが、総額を抑えやすい傾向があります。

空港送迎・ゴルフ送迎などのスポット利用

ショーファーサービスは、毎日の送迎だけでなく、特定の日だけ利用するスポット利用にも便利です。代表的な使い方は次のとおりです。

  • 出張や海外来賓の到着に合わせた空港送迎(早朝・深夜便にも対応しやすい)
  • 早朝に出発するゴルフ場への送迎と、プレー後の帰宅
  • 夜の会食の送迎(お酒を飲んでも帰りの運転を心配しなくてよい)
  • 株主総会・式典・展示会など、来賓が集中する日の増便
  • 自社の運転手が休暇や急病で休む日の代わり

自社に車がある場合は、運転手だけをスポットで頼むのが手軽です。車がない場合や、来賓の人数に合わせて車種を変えたい場合はハイヤーが向いています。スポット利用は、繁忙期や連休前は予約が埋まりやすいため、日程が決まったら早めに依頼しておきましょう。

ショーファーサービスの料金相場

ショーファーサービスの料金は、専属かスポットか、運転手だけかハイヤーかによって大きく変わります。ここでは、各社が公式サイトで公開している料金をもとに、2026年時点の目安を紹介します。

専属(月極)で頼む場合の料金の目安

毎日同じ運転手に送迎してもらう専属(月極)契約の料金は、運転手だけを頼む場合で月39万円〜66万円程度からが一つの目安です。

頼み方月額の目安公開されている料金の例備考
運転手だけを手配(専属)月39万円〜66万円程度からおかかえ運転手株式会社 390,000円〜、株式会社ボランチ 550,000円〜、株式会社トランスアクト 660,000円〜(月12日以上)など車両費・燃料代は別(自社の車を使う)
ハイヤー(月極・専属)月80万円台〜日本交通の役員車利用の例:平日5日・1日8時間×20日で831,600円〜車両費・回送時間を含む
自社で運転手を雇う年収300万〜600万円程度+社会保険料など役員運転手の年収の目安採用・教育・欠勤時の代わりは自社で対応

料金は、1日の拘束時間、月の稼働日数、早朝・深夜や休日の対応の有無、運転手の経験や語学力などで変わります。公開されている金額は「〜から」の最低料金なので、実際には条件を伝えて見積もりを取ることが必要です。

自社で雇う場合と比べると、外部に頼むほうが月額は高く見えることがあります。ただし、採用費・教育費・社会保険料・欠勤時の代わりの手配まで含めて比べると、差は思ったほど大きくないことも少なくありません。

スポット(時間単位)で頼む場合の料金の目安

会食や出張の日だけ頼むスポット利用は、運転手だけなら4時間で1万6,000円前後から、8〜9時間で3万円〜4万円台が目安です。

頼み方料金の目安公開されている料金の例
運転手だけを手配(2時間)8,500円〜有限会社トータルドライバーサービス(最低2時間から)
運転手だけを手配(4時間)16,000円〜株式会社メニフィー
運転手だけを手配(8〜9時間)27,500円〜42,350円〜株式会社ボランチ 27,500円〜(8時間)、株式会社トランスアクト 42,350円〜(9時間)
ハイヤー(都内2時間・30km)14,110円〜日本交通
ハイヤー(都内3時間)27,550円〜日本交通(ビジネス利用の例)
ハイヤー(羽田空港送迎・片道)24,190円〜日本交通
ハイヤー(ゴルフ送迎・往復)60,500円〜日本交通(都内〜50km圏内)

スポット利用では、最低利用時間が決められていることが多い点に注意しましょう。「2時間から」「4時間から」など会社によって異なるため、短時間だけ頼みたい場合は最低利用時間の短い会社を選ぶと無駄がありません。

料金に含まれるもの・別にかかる費用

見積もりを比べるときは、基本料金に何が含まれていて、何が別にかかるのかを必ず確認しましょう。

費用運転手だけを手配ハイヤー
運転手の人件費含まれる含まれる
車両費・保険・車検自社の負担含まれる
燃料代自社の負担含まれることが多い
回送の時間運転手の出勤・帰宅の交通費が別になることがある車庫を出てから戻るまでが料金の対象
高速道路料金・駐車場代別途別途
時間外・早朝・深夜・休日割増料金になることが多い割増や長時間の料金がかかる
キャンセル料前日・当日のキャンセルで発生することがある前日・当日のキャンセルで発生することがある

とくに見落としやすいのが、時間外の割増と待機時間の扱いです。会食が長引いて予定より遅くなった場合や、早朝のゴルフ送迎などは、基本料金とは別に割増がかかることがあります。見積もりの際は「よくある1日の動き」を具体的に伝え、月の総額で比べるのがおすすめです。

ショーファーサービスの頼み方|問い合わせから運行開始までの流れ

ショーファーサービスを頼むときは、使い方を整理する→見積もりと面談→運行開始という流れで進めるのが一般的です。運転手だけを頼む場合、最短で1〜2週間程度で運行を始められる会社もあります。ここでは、失敗しないために各段階で確認しておきたいことを解説します。

利用目的・頻度・エリアを整理する

問い合わせの前に、次の項目を整理しておくと、見積もりがスムーズで正確になります。

問い合わせ前に整理しておきたいこと
  • 誰を乗せるか(社長・役員・来賓・家族など)と人数
  • 利用の頻度(毎日・週◯日・スポット)と1日の時間帯
  • 主な送迎ルートとエリア(自宅・会社・空港・ゴルフ場など)
  • 使う車(自社の車か、ハイヤーで車も頼むか)と車種
  • 希望する運転手像(経験年数、年齢層、語学、マナーなど)
  • 開始したい時期と、見積もりの予算感

条件がまだ固まっていなくても問い合わせはできます。ただ、「よくある1週間の動き」を伝えるだけでも、専属とスポットのどちらが合うか、月額がどのくらいになるかを具体的に提案してもらいやすくなります。

見積もりと面談で確認しておきたいこと

見積もりや面談では、料金だけでなく次の点を確認しましょう。

料金の範囲基本料金に含まれる時間、時間外・休日・深夜の割増、交通費、キャンセル料
契約の条件最低利用時間・最低稼働日数、契約期間、途中解約の条件と費用
運転手の質運転歴、役員運転の経験、研修の内容、身だしなみやマナーの基準
守秘義務会社として秘密保持契約(NDA)を結べるか、運転手個人への教育
運転手の決め方事前に面談できるか、相性が合わないときに交代してもらえるか
安全管理運転前後のアルコールチェック、健康状態の確認、運行記録の提出

とくに運転手との事前面談は大切です。毎日同じ車内で過ごす相手なので、運転の上手さだけでなく、話し方や雰囲気が役員に合うかどうかも確認しておくと、長く安心して任せられます。

また、白ナンバーの社用車を一定台数以上使う事業所では、運転前後のアルコールチェックと記録の保存が義務になっています。警察庁の安全運転管理者の業務の拡充に関する案内も確認し、外部の運転手が自社の車を運転する場合のチェックを誰が行うのかを決めておきましょう。

運転手が休んだときの代わりと事故対応を確認する

ショーファーサービスを選ぶうえで、料金と同じくらい大切なのが運転手が休んだときの代わりと事故が起きたときの対応です。

  • 担当の運転手が急病や休暇で休んだとき、代わりの運転手をどのくらい早く手配できるか
  • 代わりの運転手にも、役員の好みやルートを引き継いでもらえるか
  • 事故が起きたとき、誰がどこに連絡し、どこまで対応してもらえるか
  • 事故の相手方との交渉や、警察・保険会社への連絡を支援してもらえるか

自社で運転手を1人だけ雇っている場合、その運転手が休むと役員の送迎が止まってしまいます。外部の専門会社に頼むメリットの一つは、こうした欠勤時の代わりや事故時の初期対応まで任せられることです。契約前に、具体的な対応の流れを確認しておきましょう。

車両の任意保険と運転者の範囲を見直す

自社の車に外部の運転手を乗せる場合は、車両の任意保険が、その運転手の運転をカバーしているかを必ず確認してください。

運転者の範囲「本人・配偶者限定」「家族限定」などになっていると、外部の運転手の運転は補償されない
運転者の年齢条件「35歳以上補償」などの場合、条件に合わない年齢の運転手の事故は補償されない
契約者・記名被保険者会社名義か役員個人名義かで、補償の範囲や手続きが変わる
専門会社側の保険運転手を手配する会社が、事故時に備えた賠償責任保険などに加入しているか

法人契約の自動車保険では運転者の範囲を限定していないことが多いものの、役員個人の名義で契約している車では、家族限定などの条件が付いていることがあります。運行を始める前に保険会社や代理店に連絡し、外部の運転手が運転しても補償される内容になっているかを確認しておくと安心です。

ショーファーに関するよくある質問

最後に、ショーファーやショーファーサービスについてよく寄せられる質問に答えます。

ショーファーとショファーはどちらの表記が正しい?

どちらも同じ chauffeur を指す言葉で、どちらかが誤りというわけではありません。外来語のカタカナ表記には決まった一つの正解がなく、辞書や媒体によって「ショーファー」「ショファー」「ショウファー」などの表記が使われています。

自動車業界や高級車の広告、ホテルのサービス名では「ショーファー」「ショーファードリブン」と書かれることが多いため、この記事でも「ショーファー」で統一しています。

ショーファーになるには資格が必要?

会社や個人の車(白ナンバー)を運転し、運賃を受け取らずに役員やオーナーを送迎する場合は、普通自動車第一種免許があれば働けます。特別な国家資格は必要ありません。

一方、ハイヤーやタクシーのように運賃を受け取ってお客様を運ぶ場合は、第二種免許が必要です。第二種免許は通常21歳以上・免許を受けていた期間が3年以上で受験できますが、警察庁の受験資格の特例により、特別な教習を修了すれば19歳以上・免許期間1年以上から受験できます。

資格の有無より、無事故・無違反の運転歴や、接遇・マナーの経験が重視される仕事です。第二種免許を持っていると、乗客を乗せる前提の技能試験に合格している証明になるため、採用で評価されやすい傾向があります。

役員運転手とショーファーは同じ意味?

ほぼ同じ意味で使われます。ショーファーは「特定の人に雇われて車を運転する人」全般を指す言葉で、役員運転手は、そのうち会社の役員を担当するショーファーと考えると分かりやすいでしょう。

ほかにも、個人の資産家や家族を担当する「お抱え運転手」、特定の人だけを担当する「専属運転手」など、乗せる相手や雇われ方によって呼び方が変わります。どの呼び方でも、仕事の中身はおおむね共通しています。

ショーファーカーの最高峰といわれる車は?

世界的には、ロールス・ロイス ファントムがショーファーカーの最高峰といわれることが多い車です。1925年から続く歴史と、一台ごとに仕立てるオーダーメイドの内装、別格の静かさと乗り心地が理由です。

国産車では、日本の最高級車として作られてきたトヨタ センチュリーが、ショーファーカーの頂点とされます。ほかにも、メルセデス・マイバッハ Sクラスやレクサス LM の4人乗り仕様など、後席の快適性を突き詰めた車が「最高峰」の候補として挙げられます。

個人でもショーファーサービスは頼める?

頼めます。ハイヤーは法人だけでなく個人でも予約でき、空港送迎やゴルフ、冠婚葬祭などで使われています。また、個人の車に運転手だけを手配してもらえるサービスもあり、家族の送迎や高齢の親の通院の付き添いなどに使う方もいます。

個人で頼む場合も、料金の範囲、最低利用時間、キャンセル料、車両の任意保険で外部の運転手が補償されるかどうかは、法人と同じように確認しておきましょう。

ショーファーの年収はどれくらい?

会社に雇われる役員運転手の場合、年収はおおむね300万〜600万円程度が目安です。企業の規模や担当する役員の立場、残業時間の多さによって差が出ます。

大手企業で社長や会長を担当する場合は、賞与や手当を含めて年収500万円を超えることもあります。年収の差を生む最大の要因は残業代で、早朝・深夜の送迎や会食後の待機が多い職場ほど、時間外手当がふくらむ傾向があります。

運転手の依頼ならフィールドサービス

役員運転手・専属ドライバーの手配ならフィールドサービス|法人契約80社以上・運転委託業務歴31年超・ドライバー在籍60名以上

「社長や役員にショーファーを付けたい」「会食や出張の日だけ運転手がほしい」とお考えなら、フィールドサービス株式会社にご相談ください。貴社の車両に、ビジネスシーンに合わせた運転士をご用意します。

フィールドサービスで頼めること|専属・スポット・付随業務

フィールドサービス株式会社は、業務歴31年超・法人契約80社以上の実績を持つ、役員車両の運行管理業務・運転業務の専門会社です。在籍ドライバーは60名以上で、毎日の送迎から急な欠勤時の代わりまで、会社の状況に合わせて依頼できます。

  • 専属運転手:同じドライバーが継続して担当し、役員の好みやルートを把握
  • 貴社車両への運転手の手配・業務委託:役員車・社用車をそのまま使える
  • スポット・短期:急な欠勤、繁忙期、イベントや来賓の多い日の増便
  • 付随業務:給油、ディーラーへの定期点検の回送、片道利用後の車庫への回送など

全契約で秘密保持契約(NDA)を結び、欠勤時の代わりの手配や事故の初期対応まで一括で任せられるのも特徴です。車内での会話や役員の行動予定といった機密も、安心して預けられます。

なお、車両はお客様に用意していただく形です(車両の貸し出しは行っていません)。役員車をすでにお持ちの会社や、これから購入・リースする会社に向いています。

対応エリアと料金の目安

依頼できる内容専属運転手/貴社車両への運転手の手配・業務委託/スポット短期
料金個別見積もり(条件が決まっていなくても概算の見積もりが可能)
初期費用・解約手数料なし(契約期間は柔軟に相談可能)
手配までの期間最短1週間
車両お客様の車両を使用
対応エリア東京都全域・神奈川・埼玉・千葉(エリア外も相談可)
拠点板橋本店・日本橋・西新宿・恵比寿・横浜
ご利用者法人・個人(役員・来賓の送迎、ご家族の送迎にも対応)

料金は、利用の頻度や1日の時間帯、送迎のエリア、希望する運転手の条件によって個別にお見積もりします。専属とスポットのどちらが合うか迷っている段階でも、使い方に合わせたプランを提案してもらえます。

見積もり・相談は無料|条件が決まっていなくてもOK

見積もりの流れは、①フォームまたは電話で希望条件や利用目的を伝える→②条件をもとにプランと見積もりが提示される→③内容に納得したら契約し、担当ドライバーの運行開始、という3ステップです。

「まだ社内で検討中」「どのくらいの費用になるか知りたいだけ」という段階でも問題ありません。相談や見積もりは無料で、条件が固まっていなくても概算を出してもらえるので、まずは気軽に問い合わせてみてください。

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